2013年12月17日火曜日

【研究紹介11】小説投稿サイト「小説家になろう」のサイト設計と、 そこで媒介されるUGCについての考察(植田くん)

 3回生の植田です。
 あなたはライトノベルが好きですか? 「大好きだ」という方は、必ず一度くらい「空気系」と呼ばれる作品を読んだことがあるのではないでしょうか。空気系とは、現実世界の学校で繰り広げられる、穏やかな日常を描いた作品群のことです。近頃こういった作品が非常に流行っていますよね。
 しかし、WEBの「小説家になろう」という小説投稿サイトでは、これとは全く別の「異世界転移もの」というジャンルが流行っています。そう呼ばれる作品の特徴は、「危険に満ちた異世界に転移させられた主人公が、そこで無類の強さを発揮し、異性にモテる」という筋書きを辿ることです。このストーリーの特徴を見ただけで、のんびりとした日常を描く「空気系」とは異質であることがよく分かると思います。
 いったいなぜこのサイトでは、「異世界転移もの」などという独特のジャンルが流行るのか。なぜこのサイトには、「空気系」のストーリーがあまり見られないのか。私はこの疑問を、「小説家になろう」というCGMで繰り広げられるユーザー間のコミュニケーションや、それによって生み出されるコンテンツのテキストを読み解きながら、分析していきたいと考えています。

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