3回生の相原です。研究テーマは「すれちがい通信の利用者意識」についてです。近年、誰かの家に行ってゲームをするという形態は見られなくなってきています。ゲーム自体がオフラインからオンラインへと変化したことにより、わざわざゲームを持つ人の家に行く必要がなくなったことが理由に挙げられます。しかしその一方で携帯ゲーム機のすれちがい通信を利用する人が主要都市を中心に現在でも多数存在します。携帯ゲームでさえ自宅にいながら世界中の人とプレイできる現在でも、なぜこういった通信が利用されるかに疑問を抱きました。また、すれちがい通信の対象は本来、ゲーム機を持ち歩いている最中にたまたますれ違った人ですが、ユーザーの中にはすれちがい通信をするためだけに、すれちがい通信が盛んな場所に立ち止まる人もいます。しかもそのユーザー達はお互いの顔が見える位置にいる他人と今まさにゲーム内で交流しているにも関わらず、実際に現実世界で会話をしようとしません。ここでは向こうにいる相手の顔をお互いに覗きながら無言でゲームをプレイするという儀礼的無関心の関係が成り立っています。「すれ違う」ことはある意味でとても現代的なコミュニケーション方式なのかもしれないと興味深く感じ研究テーマにしました。
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