2013年9月11日水曜日

【研究紹介5】テレビゲーム『MOTHER』の言語分析(清水さん)

 飯田ゼミ3回生の清水です。
 皆さんは『MOTHER』というテレビゲームをご存じでしょうか?
 『MOTHER』は1989年に第一作目が発売され、以後17年かけてシリーズとして3作品が発売されています。
 コピーライターの糸井重里さんがゲームシナリオを担当されているRPGで、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』を初め、西洋風でファンタジックな異世界が舞台になっていたりする一般的なRPGとは違い、日常的で、私たちにもなじみが深いような世界が舞台となっていて、主人公の武器が剣などではなくバットだったりと、独特の世界観を醸し出しているゲームです。
 この程度の説明では、ゲームをプレイしたことがある方しかイメージできないことなのですが、『MOTHER』を形作っている様々なユニーク要素の中でも、私はキャラクターの発する台詞、その会話、色々なシーンで流れるスキットなど、作品の中で使われている「言葉回し」に着目しました。言葉回しについて研究することで、その独特な空気感につながる要因などの考察をし、そしてそれがテレビゲームの中でどう位置付けられ、後続の作品やユーザーにどう影響を与えたのかについて検討する予定です。
 言葉については言語学的なアプローチになってしまいますが、メディア史・社会学的な研究も要する部分が多いので、文化的なメディア研究として深めていけたら、と思います。

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